山形出身の母は、いつも季節感あふれた郷土料理を、時には材料を取り寄せて、4人の子供達と父の酒の肴を何品も作ってくれました。
寒くなると私たちが納豆をすり鉢で摺り、大鍋にたくさん納豆汁を作ってくれて、それを何杯もおかわりして体を温めたものです。
栄養のバランスもよく、今はすり鉢の変わりにミルミキサーで納豆をつぶし、
ずいき(もしくは芋がら)は秋になると道の駅で求めて皮をむいて干しています。
我が家の健康食として、ずいき・納豆・きのこで簡単に作ります。
98歳まで母の長寿もぼける事もなく、一日に何回も「いつもありがとう」繰り返し言う笑顔の母でした。
しめじ平茸などのきのこをほぐし、ずいきは湯であく抜きをした後1cm程に切り、こんにゃくは1cm程の細切りにしたら、鍋に水(400~500cc)を入れて煮ます。
次に、木綿豆腐・薄揚げ・あればわらびを1cm角に切り、鍋に加えます。
次に、納豆と酒粕をミルミキサーでつぶし、鍋に入れ、ひと煮立ちしたら、白だし・みそを入れて調整し、小口切りにしたネギを入れ、お椀によそい、セリを飾り出来上がりです。
納豆汁の材料(4人分):きのこ(しめじ平茸など1パック)、ずいき(30cm長さ×2本分)、こんにゃく(1/2丁)、木綿豆腐(1丁)、薄揚げ(1枚)、わらび(少々)、納豆(2~3パック)、酒粕(10~20g)、白だし(大さじ2)、みそ(大さじ2)、ネギ(1本分)、セリ(少々)、
ずいきとは、里芋の葉柄のことを「ずいき」と呼び、このずいきを乾燥させたものが「芋がら」と呼ぶ。秋に収穫した葉柄を乾かして、それを食用にしたもの。ずいきには鉄分・カルシウムが豊富に含まれ、食物繊維・カリウムも豊富であり、慢性的な便秘や高血圧にも効果的がある。